小型ドローンを用いた近接目視点支援技術実証実験に行ってきました

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空撮用ドローンを使って点検をしよう。
そう思って、様々な業種で色々な事をしようとしていた2018年ごろ。
サーマルビジョンカメラを積んでホットスポットを見つけ、ソーラーパネルやタイル張りの壁の浮き点検をしようとした人や事業者が多かったですが、結局鳴かず飛ばず(該当業者の方ゴメンナサイ。でもうちも同類です)。

いきなりサーマルビジョンカメラを積んで飛んだ所為で、ボトムのドローンを用いた点検業務である目視点検の技術確証をすっ飛ばしてしまったことが問題だったのでは無いか。そう思います。

ドローンは万能じゃない|空飛ぶカメラという属性を活かすしかない

2018年ごろはドローンは何でもできる夢の機械だと、本当に思われていました。
でも本当は、マルチコプターというラジコンヘリの一種でしかない。この発想が足りなかったのでは無いでしょうか。
実際市場に出ているドローンは、本来「空飛ぶデジタルカメラ」なので、「写真を撮る」「動画を撮る」ことしかできません。これを時でいく産業が結局2020年現在生き残っているのでは無いでしょうか。
映像系の空撮業者は言わずもがな、機載カメラで撮影した可視光画像を処理してフォトマップや3Dマッピング、点群データによるマッピングなどの画像測量などがいい例だと思います。

近接目視点検の代替手法としてドローンを

国土交通省が橋梁の定期点検を義務化したことから、近接目視点検を効率的に行うために、代替手法の活用を認めました。
高所作業や、立ち入り困難区域での作業になりがちな橋梁点検などでは、ドローンを用いた写真撮影も対象とすることが書かれています。
近接目視によらない点検方法の開発に向けた 「計測・モニタリング技術」に関する公募要領
定期点検要領の改定について
近接目視の代わりにドローン、橋の定期点検で全国に先駆け(日経TECH)
ニュース記事は2019年の話ですが、このレベルは2018年に実施済み。
今回は、近接目視点検技術支援としてドローン機載カメラを用いて、データキャリブレーションを行いデータ検証を行い実際に近接目視点検代替データ取得を目的として、実際に撮影を行う段階の作業でした。

Matrice200みたいな大型機じゃなくても

インフラ点検となると、いかにも産業用ドローンという様なMatrice200シリーズやInspire2などの、中型機以上を使いたくもなりますが、橋梁などの近接目視点検で、大きなドローンは必要ありません。
Mavic 2やPhantom 4の様な小型機で、十分業務は遂行できます。
その証明として今回の撮影は意味のあるものだったと思います。
近接目視点検となると橋台や橋脚に過剰に近づく必要があるので、大型機を使うと…ご想像にお任せします。

ホビー用ドローンレベルでもこの精度で撮れるという証明のために

ドローンを使った橋梁近接目視点検は、ロープクライムや足場の悪い場所に人が入っていく必要がなくなるので、特に有効的なドローンの使われ方です。
重要なのは、とった写真の精度を如何に担保するかで、一番の課題でした。
点検に関する知識、デジタルカメラ機器に関する知識、ドローンのフライトに関する知識全てが揃っていないと成立しません。場合よっては撮影した画像データの解析も必要となります。
ここで詳細を述べることはできませんが、今回の撮影で形になったと思います。ドローンのオペレーター目線では。

フライト前の裏話

飛行記録どうしよう。しょうもないことが悩みの種なのは、無事に終わったから言えること。
この冬は異常なまでの暖冬で、あり得ない時期に列島上空で梅雨時の様な前線が発生し、天気が全然読めない状態。

1週間前の予報モデルはこんな状態で、とりあえず大丈夫かと思った次の日には、日本の主要天気予報サイトが雨マークで降水確率80%とか言い始める始末。
最後の最後まで、雨は大丈夫かと疑心暗鬼になりながら準備していましたが、実際蓋を開けてみると、

いや〜、よく晴れています。気温17℃で作業してると暑いくらい。
ちょうどいい雲の出方といい、絶好の空撮日よりでした。


筆者プロフィール
藤永 優 ドローングラファー・オペレーター
専門:映像空撮、ドローン法規
ドローン飛行時間:実際のところわからない(たぶん800時間くらい)
元々は地上のカメラマンだったのがドローン空撮を主体とした空撮屋へ。
映像制作からダムや橋梁などのインフラ保守まで、自動操縦では真似のできない攻めの姿勢を追求したフライトかつ、要望された映像は、法に触れないギリギリラインまで突き詰めて形にすることが信条。
日本テレビ系列「嵐にしやがれ」やテレビ東京系列「二代目 和風総本家」などのテレビ番組制作ロケ、PV制作や記録映像の撮影、大学と共同での海洋調査など幅広い分野でのドローン飛行実績を有する。

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