空撮屋のノウハウ Vol.5|撮影の仕事、準備が9割 − 後編

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映像素材撮影を目的とした空撮を行う場合は、カメラに関する知識も必須。
空撮の場合、ドローンが行う役割はデジタルカメラとしての仕事です。
飛ぶための準備が完了したら今度は、カメラ機材としての準備を行う必要があります。
レンズの清掃をしたりジンバルの稼働状況の確認、データを記録するメディアの準備をしましょう。

カメラ外見のチェック

まずは、レンズフィルターに汚れがついていないかを必ず確認しましょう。
高速飛行を伴う様な動画撮影をしていると、回転するプロペラに接触した虫などが機体にこびり付くことが多く、放っておくと取れなくなります。
運悪くカメラのレンズフィルターについてしまった場合、確実に写りに影響を及ぼします。
撮影前には、レンズの清掃を行いましょう。
レンズ清掃には、デジタルカメラ用のレンズクリーナーの使用をお勧めします。
カメラ用品店やAmazon等のネット通販でも購入可能です。
レンズフィルター
実際の清掃については、レンズ外玉の清掃を行う際は、特に細心の注意を払ってください。
レンズフィルターは交換が効きますが、本体の外玉を傷つけてしまうとカメラモジュールのASSY交換となってしまいます。

記録メディアを用意する

最近のドローンに搭載されているカメラもどんどん性能が上がっており、それに伴い撮影データの容量も大きくなってきています。
撮影の内容に合わせて、メディアの容量を確保する必要があります。

使用するのはmicro SDカード。
micro SD
大容量を1枚か、小容量を小分けにするか。
人それぞれ好みが別れます。
現行機種の場合、Mavic 2は最大128GBまで、Mavic MiniとMavic Air 2では256GBのSDカードに対応しています。
写真撮影の場合あまりデータ容量を気にすると言うことも少ないのですが、動画撮影ともなるとそうもいかない。

そしてこのmicro SDはよく無くす。
ドローン本体からの取り出しの際、指から滑ってスプリングに押されて飛んでいくことが多々あります。
SD無くすと大変

写真データの大きさは?

ちなみに画像データの場合、保存に必要な1カットあたりの容量は、
2,000万画素のカメラを搭載したPhantom 4 ProやMavic 2 ProのDNGファイル(RAWデータ)で約40MBほど、撮りっぱなしのJPEGで8~9MBほど、Mavic 2 ZoomやMavic Pro(旧型)等の1,200万画素のカメラだとDNGファイルで25MBほど、撮りっぱなしのJPEGで6~7MBほどの容量になります。

まさか、プロの空撮屋を目指そうとしていて撮りっぱなしのJPEGを使うなんて事は無いと思いますが、RAWデータ単体撮り約400カットで16GB、800カットで32GBがおおよその目安になります。

筆者は写真撮影の時、RAW+JPEGの両撮りをします。
その場で即仮データを渡したい時に、この撮りっぱなしJPEGデータを渡せる様にすることが目的です。
両撮りでも1カット2ファイルで50MBほどなので16GBのmicro SDでも300カット程度は撮れる計算になります。
撮影フォルダPC表示

動画データの大きさは?

動画データは写真の様に一筋縄ではいきません。
簡単な要素ではフレームの大きさを示す、HDやFull-HD、4Kなどの画面サイズに加えて、1秒間あたり何コマのシャッターを切るかの単位であるフレームレートがデータ容量の大きさに影響を及ぼします。
フレームレート
他にもコーデックやら何やら色々な要素があるのですがここでは割愛。

これまで色々な映像素材を撮ってきた中で、サイズもまちまちなので、それぞれのデータ容量をリスト化してみたのがコチラ
ちなみに、mp4でしか保存できないMavic Miniを除いては原則MOV形式で保存しています。
動画容量比較表
動画空撮で最も多様するFull HD(フルハイビジョン:1080p)60fpsの動画ファイルで1分あたり525〜550MBほどの容量になるわけで、32GBのmicro SDで50分ほどの動画が撮影できる計算になります。

写真の場合は16GB、動画は32GBを複数用意
大容量怖〜い

と言うわけで、
micro SDの山
こんな状態です。
SanDisc,ELECOM,Lexar,Verbatim,I-O DATA,Transcend,Silicon Power,ADATA
DJIの製品には推奨micro SDカードのリストがありますが、尽く無視しています。
一応推奨品もありますが、たまたま安売りしていたのを買っただけ。
出先で安売りしている32GB見つけるとついつい買ってしまうので、何かよくわからないメーカーのもあったりします。
たまに1,000円切ってますからね。

ちなみに、筆者は安物を買ってDJIのドローンで使えなかった事は、幸いにも1度もありません。
が、もっと悲惨な高級品を買って全く使えなかった事はあります。

色々な考えがありますが、筆者はリスクヘッジのため小容量のSDを大量に持っておく派です。

小分け派のメリットは、
micro SDが破損した時や紛失した時の全データ喪失のリスクを避けられる。
複数機運用の際にフォーマットエラーが起こりにくい。
micro SDの購入単価が安い。

小分け派のデメリットと言うと、
管理が面倒。
高画質化によりmicro SDの交換頻度が高い。
データ転送が一発で終われない。

明らかに写真撮影しかしないという時は16GBや8GBのmicro SDを使用しています。
動画撮影の場合は計360GBのフル装備。
32GBのmicro SDを使用している場合、バッテリー3本でSD1枚計算で回しています。
ヨットレースの空撮動画撮影に行くと、オンボードと合わせて1日250GB、2日間のレガッタで500GBなんて事もあったりで、後処理は疎か、撮影容量が圧迫してその日のうちにパソコンにコピー、フォーマットして2サイクルなんて事もあります。
1TBのポータブルHDDがすぐにいっぱいになってしまうので、常に3つくらい持ち歩いています。

もちろん大容量を選ぶ理由もわかります。
micro SDが1枚で管理が楽だったり、撮影データの転送をPCに指示すればあとは放っておくだけ。高解像度動画でも容量をあまり気にせずにすみますし、micro SDの容量単価は割安です。

保存容量の確保

当日のフライトの内容に合わせて、micro SDの保存容量を確保しておきましょう。
古い撮影データは、別途ハードディスク等のバックアップを取っておき、必要十分かつ予備も含めて用意するのがベスト。

ちなみに、micro SDの初期化はPC上で行うよりも、ドローンの設定からフォーマットする方が確実です。ただし、フォーマットをかける際は、バックアップが完了しているデータかどうか十分に確認してからにしましょう。

ここまでやれば、準備はほぼ完了!
後は明日の晴天を祈りましょう。


 

筆者プロフィール

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