空撮屋のノウハウ Vol.1|結局ドローンはカメラ機材の一つである

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COVID-19はとりあえずひと段落したという体で世間が動き始めましたが、代わりにイネ科の花粉症に苦しめられています。
休業していた期間、工場はストップし、車の交通量も減ったおかげで、光化学スモッグやPM2.5が少なく5月は例年になく空や海が綺麗でした。よって今年の5月中に撮影した空撮映像素材は、いつもよりも出来がいい気がします(気のせいかもしれませんけど)。

本稿から数回にわたり、ドローン業界の花形(と筆者は勝手に思っている)映像制作系の空撮において、事前の準備や実際のフライトなど、現場の生の声を含む情報をお伝えできればと思います。

ドローン=デジカメ

Mavic 2の発売以降、ドローンの性能を比較するときに機体性能を比較することが、ほぼなくなりました。
よくクローズアップされる性能は、連続飛行可能時間と飛行可能距離(送信機の伝搬距離)の2つ。
カメラの性能も確かに注目されるポイントなのですが、まぁ見ているポイントは画素数がどうとか、大判出力しなければどうでもいい点だったりします。
突き詰めていくと、センサーサイズと画素数との関係性は撮影データの品質にも影響を及ぼすポイントで、新たに機材の購入を検討する上で、この2つのバランスを重視していたりもします。
Mavic Pro

20分飛べればOK

飛行時間はカタログ値で30分以上の値が示され、実際にも20分以上の連続飛行が可能になっている現行の空撮用ドローン。
本気モードの連続動画撮影をしている場合、熟練のオペレーターでも15分も飛べば集中力が尽きてきます。
逆に、20分飛べるという人がいればそれは、単調な飛行を続けているだけか、撮影したデータの大部分は使い物にならないかの何方か。もしくは猛烈な集中力を持った超人。
だいたい動画は編集が入るので、いいところをピックアップすれば問題にならないんですけどね。
自律飛行を多用する点検や測量の世界では、連続飛行可能時間は重要です。しょっちゅう電池交換してられませんから。

デジカメとしての性能が重要

4月28日に発表、5月21日に国内発売されたMavic Air 2も最初に見たのはカメラの性能。
動画のフレームレートは強化されたのか、調光機構はどうなのか(絞り機構の有無)、48MPがMavic 2のような合成による拡張なのか正真正銘4800万画素のセンサーなのかが気がかりでした。

機体については最高速度と機動性・操作性を重要視

Mavic 2の標準送信機の操作性がイマイチだったのは過去記事でも取り上げた通り、空撮をする上で、細かい操作を受け付けてくれないのは、筆者からするとかなり致命的です。こればかりは、実機を触らないとわからないので、残念ながらカタログから測り知ることはできませんが、機体の各種速度で耐風性能や機動性をある程度予測が立てられ、普段の撮影に耐えうるのかを知ることができます。
海上撮影もお手の物

撮影の現場で「ドローンを飛ばすこと」を目的にしない

ドローンはあくまでツールの1つであり、カメラを運搬するためのプラットホームであると考えるようになりました。
Phantomクラス以下のドローンの場合、カメラと機体が一体されているため、プラットホームのイメージを持ちにくいですが、Inspireや産業機のMatriceシリーズを見ると、カメラはジンバルを含めてモジュール化されており、用途に応じてカメラのグレードを変えたり、サーマルビジョンカメラに改装したりできます。
Matrice 600は特にその傾向が強い機体で、モジュール化されたカメラ意外にも、重量物対応のジンバルを使用すれば、一眼レフカメラや大型のビデオカメラも空中で使用可能になります。

ドローンはカメラを運ぶためのツールなので、場合によってはドローンを飛ばす必要がなくなることもあります。
リスクヘッジの観点から、クレーンや長い自撮り棒的なものにジンバル機構さえ搭載すれば、ドローンを飛ばすのと遜色ない結果を得ることができるため、本当にドローンを飛ばす必要があるのかどうかも撮影計画段階で精査する必要があります。
やはり宙に浮くものなので、地に足ついた方法で代替できるのであればそれに越したことはありません。

滅多にあることではありませんが、わざわざドローンを飛ばさなくても、飛ばした時と同じ成果が得られる方法がある場合は、撮影依頼の段階で代替案を提案して、フライトをお断りしたこともありました。このような場合に飛行を実施した場合、現場周辺への周知や飛行許可関連への対策とうが積み重なり、高額になる撮影料金に対して得られる成果はあまり大きくない(代替法の方が圧倒的に楽)ないことが無きにしも非ず。
都市部フライトは危ない

ドローンは撮影機材の1つに

メインのビデオカメラや一眼レフカメラ、補助撮影用のハンディカムやアクションカム、三脚、カメラジンバルe.t.c.の中にドローンが加わりました。
結局は、高所も含めて人が立ち入れない場所での撮影や、地上一辺倒だった映像の中に、空中からの映像を入れるクリエイターが増えてきました。
デジタルカメラとしての性能も申し分なくなった現行のドローンは、撮影機材としての仕事を十分に熟してくれます。

次回は、Vol.2|空撮屋と法規制の戦い
です。
ドローン規制が実状を逸脱し、一人負けと言っていい現状の映像空撮業界の実状についてです。
 


筆者プロフィール

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