Mavic Miniアップデートでカメラ機能が大幅進化〜今回ちょっと玄人向け

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連休入り前にMavic Air 2の発表がありましたが。更にその少し前の4月23日には、Mavic Miniのファームウエアのアップデートがありました。
これまでにも数回に渡って更新が行われ、機体の運動性能や、ジンバル機構の制御、自律飛行を含めた制御ポリシーやパフォーマンスの変更をしてきたMavic Miniのファームウエアですが、今回のアップデートで筆者が個人的に欲しかった機能がMavic Miniにも実装されました。


そもそもファームウエアとは?

家電製品やパソコン、周辺機器、スマートフォンなどの様に、コンピューターシステムを組み込んだ電子機器本体に所望の動作をさせるためのソフトウエアで、ハードウエアに密接に結びついていて、無闇に書き換えることのできない媒体に書き込まれたものを言います。

ドローンのファームウエアの場合は、機体やカメラなどの機器の制御、通信、自律制御時のポリシーなどがあり、機体の不具合の修正や新機能の追加があった場合に更新されることがあります。
特に、発売されてまだ日の浅い機器の場合は、ファームウエアの更新が比較的頻繁に行われます。

ドローンの機種によっては、送信機本体やバッテリーにもファームウエアが組み込まれており、それら全てを最新バージョンに更新していないと、ドローンを起動できなくなることもあります。
Inspire 2は機体、カメラモジュール、バッテリー2つにそれぞれファームウエアが組み込まれている。
現行機だと、DJIのInspire 2がいい例で、機体本体、送信機、Zenmuseカメラモジュール、バッテリー2本にそれぞれファームウエアが搭載されており、それぞれのバージョンが一致しないと、モーターが起動しない保護機能があります。

ちなみに一度、ファームウエア異常でドローンが職務放棄したことがあり、現場で半日潰してしまったこともあったり…
借り物ドローンだったので仕方無いと言えば仕方ないのですが、ファームウエアのバージョンを飛行前に一度確認してみるのもいいかもしれませんね。
Inspire 2
 

Mavic Mini v01.00.0500

現行ファームウエア更新は、発売以来4回目
起動時にファームウエアの更新がある場合は、アップグレード推奨画面が出てくるので、ファームウエアの更新忘れも少なくなりました。更新時に新たな制限が追加されるのを嫌って、更新を意図的に怠ることも無きにしも非ずですが、ドローン全体の機能面で性能が改善することの方がメリットとして大きいので、通知が出たら必ず更新を。

最新のv01.00.0500では、飛行の安定性に関する項目と送信機の性能。そして、カメラの露出操作系のアップグレードがなされました。
Mavic Mini リリースノート
わかりやすいところでは、動画用のマニュアル露出機能が追加されたこと、フレームレートが2.7K 24fpsと1080p(フルハイビジョン)24fps/48fpsが追加されたこと、ホワイトバランスの手動調整が可能になったことが挙げられます。
また、写真と動画のダウンロード速度が向上し、撮影したデータをスマートフォンに転送する時間が短縮された様です。

 

動画のマニュアル露出コントロールが可能になることによって…

今回のMavic Miniのファームウエア更新で最大のポイントはマニュアル露出コントロールが可能になったという点だと思います。
Mavic Miniを使うレベルのユーザーそうであれば「オートでよくね?」と思うかもしれませんが、アマチュアカメラマンがカメラの露出を拘りたがる様に、撮影画像の明るさや撮影感度を任意のレベルでコントロールしたいと思う層がいるのも事実。
Mavic Miniでも写真の場合は従来のバージョンでもマニュアル露出が使用できましたが、今回動画でもマニュアル露出調整が可能になりました。
DJI Flyの操作画面新バージョン
これにより、明暗比が大きくなりやすい空撮映像を撮影する上で発生しがちな「白トビ*」や「黒ツブレ*」への対策がしやすくなりました。
従来のバージョンだと、露出補正とEVロックを併用して、動画撮影時の明るさ調整をしていましたが、この設定が結構面倒だったのは事実。
マニュアルコントロールだと1ステップの操作で明るさを調整し、その露出を固定できるので、本気の空撮動画撮影には必須となる機能でした。
従来の設定では2系統の操作が必要
露出設定
 

動画のフレームレートに24fps/48fpsが追加された

動画撮影機能の中でもう1点追加された機能が、フレームレートの追加です。
今回の更新で2.7Kサイズには24fps、1080p(フルハイビジョン)には24fpsと48fpsが追加されました。
もともとの動画サイズで2.7K 30fps、1080p 60fpsの撮影ができていたわけで、能力として強化されたわけではありません。
この24fpsは映画撮影時のフレームレートで、48fpsは映画の上映時のフレームレートです。

人間の目は50Hzを下回ると映像にチラつきを感じてしまうため、映画では24fpsで撮影した映像の1コマを2回映写して48fpsとして上映しています(一部ハイフレームレート作品は別として)。

Mavic 2やMavic Air 2で採用されている1080p用ハイフレームレート(主にスローモーション用)は120fpsと240fps
48fpsを基準とした場合、120fpsで1/2.5倍速、240fpsで1/5倍速での再生ができるので、上位機種のハイフレームレートも実は48fpsを基準に設定されていた数値だったりします。
もちろん60fps基準でも1/2倍速、1/4倍速にできますけどね。

映像制作のに拘りを持っている人は48fpsを好んで使う傾向にある様で、海外のYou Tuberが愛用しているフレームレートでもあるとか。

筆者は、無論「通常再生でも滑らかな60fps派」ですけどね。
 

ホワイトバランスのマニュアル調整機能も追加

ホワイトバランスの手動調整機能も併せて実装されましたが、そもそもモニターをみる環境と色評価ができるモニターを使用している可能性は皆無なので、実はあまり意味がなかったり…
夕焼けの撮影をより誇張したい場合とかに使える機能です。
 

操縦操作性も玄人にはわかる範囲で向上した

カメラの機能以外に、特定の使用場面における飛行安定性が向上しました。
実際に飛行させた印象では、高速飛行時の操作感度が向上した、、、様な気がします。

スティックの改装等々使いやすい様にいろいろとカスタマイズしてしまったのですが、4月23日以降ハードな空撮映像撮影時の機体の操作性が、感じ取れるくらいに変わった印象を持ちました。気のせいかもしれませんけど。
あくまで、筆者の印象です。

明らかにv01.00.0100(初期)よりも明らかに操作性は変わっていますよ。

これまでは、GPSの受信感度の悪い環境下での飛行制限の追加や、安全性の向上など、主に初心者向けの機能追加に終始していましたが、今回のアップデートはどちらかというと玄人向け機能の実装でした。
 

大型ドローンはお役御免
これからは小型機の時代

先日発表されたMavic Air 2も機体重量500g台の小型ドローン。

昔はただ単に見栄のため、大型機を持ち出してやっていることは冊子に載せるサイズの写真撮影だったりしたことがありました。
Phantomを持っていくと舐められる様なこともあったりしましたが、反対に今、ホームページや冊子に載せる写真撮影、テレビ番組制作やYou Tubeで公開したりする映像素材の撮影レベルでMavicシリーズでも十分に熟せる仕事がほとんどの中、大型のドローンを飛ばすリスクや運搬コストを考えると、Phantomクラスのドローンは必要ありません。
撮影方式や環境など、中型機や大型機がないとダメな仕事は明確であり、大体がその機体を使わなければならない理由を説明できます。
とは言うものの、撮影の仕事に行ってMavic Miniを取り出してクライアントに「これでやるの?」と言われる可能性もあるので、そうならないためには、小型機でも十分であることを納得させられなければなりません。それができないのであればプロとしてまだまだということですかね。
Mavic Pro兄弟
経験上名ばかりアップグレードと感じることが多かったので、今回のファームウエア更新は、個人的に嬉しい更新が多く含まれていました。
実際にMavic Miniを使った場も何回か行い、得られる映像の品質も何とか納品できるレベルで、中にはMavic Miniじゃないとできない仕事もあったり。
Mavic Miniも発売から半年以上経ち、そろそろ完成の域に入ってきているかもしれませんが、DJI Flyの機能追加により、まだまだできることが増えてくるかもしれませんね。

 


 

筆者プロフィール

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